YC-300TR6 パナソニックのTIG溶接機を買取いたしました。

YC-300TR6 パナソニックのTIG発電機を買取いたしました。
今回は大分県日田市にて出張買取させていただいたパナソニック(Panasonic)のTIG発電機「YC-300TR6」を紹介します。

商品紹介

YC-300TR6はパナソニック(Panasonic)のインバーター制御直流TIG溶接機TR6シリーズの商品です。
TR6シリーズは、当商品YC-300TR6とYC-200TR6の2種展開になっています。
今回は、YC-300TR6を中心にパナソニックのインバーター制御直流TIG溶接機TR6シリーズの特徴をいくつかに分けて紹介します。

そもそもTIG溶接とは

TIG溶接とはタングステン不活性ガス溶接もことであり、電極棒にタングステンを使用して別の溶加材をアーク中で溶融して溶接する方式のことです。
他の溶接方法と比べたメリット、デメリットを下に紹介します。

メリット

・音が静か
・仕上がりが美しい
・比較的手を出しやすい
・スパッター(火花)が出にくい
・アルミやステンレスの溶接可能

デメリット

・アルゴンガスが必要
・溶接の難易度はやや高め
・溶接速度が遅い
・屋外での作業は難しい

安定したアーク

YC-300TR6はパナソニックのインバーター溶接機と比較して約1.6倍の高速制御を実現しており、アークの集中性と安定性を実現しています。

素早いアークスタート

YC-300TR6は新しい回路を採用しています。
その回路の御蔭で従来機に比べ約2倍素早い立ち上がりを実現しています。
作業の開始を早く行えるので作業効率が上がります。

豊富な波形制御

YC-300TR6は用途に応じてさまざまな波形制御を行うことができます。
種類としては薄板溶接におすすめのミドルパルス制御、厚板溶接におすすめのローパルス制御、溶け落ちのない均一な溶接のできるアップスロープ、ダウンスロープ制御、溶接開始部での溶け込み不足などの血欠陥を防止する初期電流制御などがあります。

ユーザビリティの高い溶接機

YC-300TR6は従来品と比べて約5kg軽量化し37kgになっています。
また運搬時2段積み、保管時3段積みが可能と運搬性、保管性も向上し、異常灯表示、ノーヒューズブレーカ付き電源スイッチ、電撃防止機能など利用者のニーズにしっかりと答えた商品になっています。

スペック紹介

定格仕様

品番	YC-300TR6
定格入力電圧	200V(50Hz)/220V(60HZ) ±10%
定格周波数	50Hz/60Hz
相数	単相・三相
ガスプリフロー時間	0.2秒~10秒(プリント基板にて0可能)
ガスアフターフロー時間	2秒~20秒連続調整
アップスロープ時間	0.1秒~5秒(プリント基板にて0可能)
ダウンスロープ時間	0.2秒~10秒(プリント基板にて0可能)
パルス周波数調整範囲(ミドルパルス)	10Hz~500Hz連続調整
パルス周波数調整範囲(ローパルス)	0.5Hz~25Hz連続調整
パルス幅	10%~90%
クレータ制御	クレータ有/無/反復の3機能切り替え
アークスポット時間	0.2秒~5秒連続調整
外形寸法(幅×奥行き×高さ)	288mm×520mm×552mm
質量	37kg

相数・単相の場合

相数	単相
定格使用率(10分周期)	40%
定格入力(kVA)	7.9kVA
定格入力(kW)	5.9kW
最高無負荷電圧(始動電圧)	70V
TIG溶接定格出力電流	4A~180A
手溶接定格出力電流	4A~180A
初期電流	4A~180A
パルス電流	4A~180A
クレータ電流	4A~180A
TIG溶接定格出力電圧	17.6V
手溶接定格出力電圧	28V

相数・三相の場合

相数	三相
定格使用率(10分周期)	40%
定格入力(kVA)	10.5kVA
定格入力(kW)	9.3kW
最高無負荷電圧(始動電圧)	70V
TIG溶接定格出力電流	4A~300A
手溶接定格出力電流	4A~250A
初期電流	4A~300A
パルス電流	4A~300A
クレータ電流	4A~300A
TIG溶接定格出力電圧	20V
手溶接定格出力電圧	30V

電源設備及びケーブルサイズ

溶接電源	YC-300TR6
電源電圧	200V(50Hz)/220V(60Hz)
相数	三相
設備容量	10.5kVA以上
ヒューズ容量(ノーヒューズブレーカー)	30A(40A)
入力側ケーブル(端子穴)	5.5平方ミリメートル以下(M5用)
接地ケーブル	入力側ケーブルと同等以上